ちゃんて青年と仲良いよね」
「え、そうかな?別に普通だと思うけどなあ。まあ同い年ってのがあるのかもね」
「ふーん…」
「何?おっさん」
「今はそのおっさんという言葉が胸に刺さるわー」
「今さらでしょ、おっさん」
「やめて!連呼しないで!」
「いつも自分のことおっさんおっさん言ってる人が何言ってんの」
「まあそうなんだけどー…今はちょっと事情が違うというかさあ」
「うじうじすんなおっさんが!…でもまあ別におっさんでもいいんじゃない?年とか関係ない
 と思うけど」
ちゃん!!」
「うわあ!こっちくんな!」
「ひどい!」
「おっさーん、それはセクハラだぞー」
「もっと言ってやれユーリ!」
「結局こうなるのね…、ひどい!」















   半透明 デイズ




              −6日目−












結局こうなるのねってそれはこっちの台詞だこんちきしょー!こんなしょーもないやりとりを
あたしたちはしてたのか。ほんとにしょーもないな。ま、こんなこと考えてたって仕方ない
んですけどね!というか、みんな元気かなあ。毎日一緒にいた仲間と離れるってのは寂しい
もんですからね。と言いつつ正直ちょっと忘れてた!ごめん!薄情なあたしを許して!夢では
会ってるから許して!
それにしてもここに来て6日目だけど、もう1ヶ月くらいいるような気持ちです。それくらい
の感覚になるのも無理ない気がするよ。というか、ねえ?昨日、ほら、あれじゃん?あのーあ
れよ、あれ。あれだってばあれ!恥ずかしいだろうがちくしょー!でもにやにやしちゃう!
うへうへ!あへへへ!




「おはっよー!」
「おはよう」
「ごはんだごはーん!」
「元気な奴だな。…昨日、」
「え!?」
「昨日、寝言言ってたぞ」
「うううううそ!!?ななななんて言ってた…?」
「キノコがどうのこうの言ってたぞ」
「キノコ?意味わからん」
「それはこっちの台詞だ」
「すいません…ん?だから今日はなめこの味噌汁なの?」
「まあ、それもある」
「ふーん、結構単純なんだね!シュヴァーンたら!」
「お前には負けるがな」
「まあね!」
「褒めてない」




何だよ何だよ意外と普通じゃないかよこの人!あたしだけかよ!なんかさ、昨日の今日だし、
ちょっと恥ずかしい!きゃっきゃうふふ★とか思ってたのは!むしろ違う意味で恥ずかしい
感じになってるじゃねえかYO!ちぇ。ま、急にもじもじされても気色悪いだけなんでいいん
だけどさ!でもでも、ちょっと期待しちゃうじゃーん?いやー、こういう点で恋愛経験0の
あたしが輝いちゃうね!ある意味。














◇◇◇











はんこもここまでくると逆にかわいく見えてくるわ。これ何効果?とりあえず今日もかわいい
はんこと一緒にがんばることにするぜ。はんこはやっぱり手動だからいいんだよね!むしろ
手動じゃなきゃダメなんだよ!きっとたぶん。こうちょっとにじんじゃったりとかして、
あらー!どんまいあたし★みたいなこういうやりとり?まあ自分とのやりとりになるんです
けどね。これがあるからはんこ係はやめられねーぜー!つってな!嘘に決まってんだろ!
ばーか!お前をいつか真っ二つにしてやるからな!覚悟しろこのはんこヤロー!




















ごめん、あたしが悪かった。まだ短い付き合いだけど、もう10年くらいの付き合いみたいな
気分だし、ほんといろいろと感謝しています。むしろはんこ押させてくれてありがとうござい
ました。いやほんと感謝してます、はい。だから引退させてください、お願いします。心の
底から引退させてくださいいいいいい!もうはんこは嫌!もう嫌ったら嫌!腱鞘炎になる!
手がいかれる!もってかれる!死神に手をもってかれる!あ、でもあたし身体はほぼ持って
いかれてた!うるせーちくしょおおおおおおおお!




「…お前は静かに出来ないのか」
「うっそ、また口に出てた」
「……」




興奮すると思っていることが口に出るということがよくわかったので、大人しくはんこを押し
続けることにした。なんかいろいろ考えるからいけないんだよね。無心でひたすらはんこを
押せばいいんだよ。疲れたら休めばいいじゃないかっ!なんて簡単なことをややこしくして
いたんだ。おばかなあたしにぐっばい!




 トントントン




ん?ノック?誰か来たのか?なんかこの前もこんなんなかったっけ?と思ったら、やっぱり
聞き覚えのある声。例の如くシュヴァーンが短く「入れ」と言う。これはもしや、あいつか。




「失礼致します!」




キタコレ★ルブランだよ、おい!ぶふふっ!どうしてかこの人の顔を見ると笑いがこみ上げて
くるんだよね。いやー、そんなあなたも正義属性つってな!とかそんなことは置いといて、
あたしは息を潜めていることにします。




「どうした」
「はい!アレクセイ騎士団長閣下より、ケーブ・モック大森林へと急ぎ向かえとのことです!」
「…了解した。準備が整い次第出発する。小隊の編成は任せた」
「了解であります!」




ルブランは前と同じ、だけど少し急ぎつつ甲冑の音を響かせながら部屋を出て行った。
ていうか、え?ケーブ・モック大森林て、まじかよ。しかも出発って、あたしどうすんの?
もしかして待機してろとかないよね?あったらぶっ飛ばすよ。シュヴァーンとか関係なしに
ぶっ飛ばすよ、地の果てまで。




「シュヴァーン、」
「すまない、任務でケーブ・モックに行くことになった。お前は、」
「あたしも行くから」
「何?」
「あたしもケーブ・モックに行くって言ってんの」
「遊びではない」
「知ってるよ」
「だったら」
「だから行くんだよ」
「どういう意味だ」
「あたしだって役に立てるかもしれない。あたしも武器持ってるし、戦える。だからあたし
 も連れてって。それに、もしシュヴァーンが行ってる間に消えたりしたら大変でしょ!」
「…だが、」
「あたしのこと信用できない?」
「そうではない」
「じゃあ一緒に行く。ていうか絶対行く!置いてったら末代まで祟るからね」
「…ふっ、お前が言うと笑えないな」
「だって本気だもん」
「わかった。俺から絶対に離れるな」
「了解であります!」




何かが起こる予感、そんな気がした。ケーブ・モック大森林。あたしが死んだ場所。これは
運命ですか?神さまのイタズラですか?あたしが消える日は近いということですか?
まあ、何だっていい。今こそ、役に立つべきなんだだ。シュヴァーンを守る。あたしが守る
から。魔物だってあたしには気付かない。あたしが切り刻んでやるよ。覚悟しやがれ!














◇◇◇











準備が終わり、シュヴァーン隊が出発する。他の人はあたしが見えない。でも、シュヴァーン
のそばにひっついていた。まさにコバンザメ!なんつって。
なんか久しぶりにマイ大太刀を持ったら意外と重いことに気付きました。なんてこったい!
太ったなお前!みたいな気分だけどそんなくだらないことを言える雰囲気でもないので、
大人しくついていくことにしました。なんやかんやで急を要するようで、とにかく急いでー
急いでーみたいな空気が立ち込めていた。そんなに大変な任務なのだろうか。そういえば、
あたし何のためにケーブ・モックに行くのか知らねえや!あたしったらおちゃめさん★てへ!
いやいや違うって、そういう空気でもないって。ま、別に知ってなくちゃいけないってこと
もないんだけどね。気にしなーい気にしなーい。



















早いなあ。ほんと早いなあ。みんな何をそんなに急いでいるんだい?みたいな気分です。
さて!あたしはどこにいるでしょう。答えは、海の上です!つまり船の上にちゃっかり乗って
いるんですよね、これが!びっくりだよ!どんだけ手際いいんだよきみたち。とか、どうせ
アレクセイが用意したんだろうけどね。そんなことは、はっきりくっきりお見通しさ!
とりあえず船の上では特にやることもないので、ぼーっと海を眺めていることにした。海は
イイヨー海は。海は見るもんだ。入るもんじゃねえ。入ったら危ない。きっと連れて行かれる。
あたしのような存在に。まあつまりあれだよ、あれ。あのー霊的なあれ。むしろ幽霊です。
幽霊。こわいね!みんなも気をつけて!あたしはあたしで違う意味で危ないぜ!仲間だと
思われて連れてかれたら大変だからね!
それにしても、やっぱりあれかな。海だし叫んでおいた方がいいかな。どうせあたしの声は
聞こえないんだし。一回やってみたかったんだよね。よし。




「海のおおおおおおおおお…!!バ カ ヤ ロ ー !!!」




うはー!すっきりした!何これすごい気持ち良い!素敵!ストレス発散にはもってこいだよ!
ストレスとかないけどね!特にないけどこれ気持ちがすっきりする!たのしーい!もう一回
やろうかな。ひゃっふい!




「海のおお「うるさい」おおおお?え?」
「バカはお前だ。こんなところでアホみたいに叫ぶな。まあ、アホにアホと言っても無駄
 だろうがな」
「ちょ、どんだけ失礼だよこの人!というか、これすんごい気持ち良いからやってみ!」
「誰がやるか」
「またまたー!ほんとはやりたいんでしょ?無理しちゃって!ささ、どうぞどうぞー」
「…本当にお前はめでたい奴だな」
「え?愛でたい?」
「…バカが」
「嘘だよ!いいじゃん、楽しんだってさー!ケチ!」
「遊びではないと言ったはずだが?」
「わかってるよ。だからって今から辛気臭い雰囲気醸し出したって仕方ないじゃん」
「任務なのだから当たり前だろう」
「知るかそんなもん!…まあ正直大人しくしてられないんだよね。何かしてないと不安
 なのかも」
「不安なのか?」
「ちょーっとね!ほんのちょっとだよ。なんか、あんまり良い予感しないというかさ」
「…俺から離れるなよ」
「シュヴァーンもね」
「ああ」




会話は終わったけど、苦じゃない沈黙が流れる。ここにはあたしたち以外の人もいるから、
あんまりシュヴァーンとは話せないなあ。話したらシュヴァーンが何もない空間に向かって
一人でしゃべってる感じになっちゃうもんね。想像するとちょっとおもしろい。
でも、我らがシュヴァーン隊長がまさかの独り言オンパレードだったらきっとルブランとか
本気で心配しちゃいそうだもんね。それはそれでおもしろいけど、とか思ってないからね!
あ、夕日が海に沈んでく。すごい綺麗。これは良い!すっごい綺麗!オレンジの海になってる。
シュヴァーンも見てるかな?横目でちらっと見る。真っ直ぐ夕日を見ていた。ちょ、おま!
横顔最高にかっこいいんですけど!あたしってば不謹慎!不謹慎すぎるって!でも目が離せ
ませーん!反則だよこのヤロー!それはダメだって!かっこよすぎる!胸がどっきどきなん
ですけど。乙女のようにどっきどきです!乙女ですけどね!これ以上見るのは危険(あたし
の心臓が)なので夕日に視線を戻す。
あーあびっくりした。相変わらず夕日は綺麗です。ありがとう。何かありがとう!




「きれいだねえ」
「ああ」
「海に沈む夕日っていうのも粋だよね、きれい」
「そうだな」




あ、今イルカがはねた!イルカはねたよ!まじか!すげえ!生で見たよ!イルカがはねたー!
思わず興奮してシュヴァーンの腕を掴み、彼を見上げた。




「ねね!今の見た?イルカが、」






…え、シュヴァーン?




夕日を浴びたシュヴァーンってばかっこいいです。じゃなくて、瞳に夕日が映ってすんごく
綺麗です。でもなくて、ちょ、え。あの顔近いって。顔近いってば。
…!え、あ、ええ!唇に温かい何かが当たった。というか当たって、る。これは、あれか、
俗に言う、キキキキキスってやつですか。ちょ、これどうすんの、ていうか何でこうなって
んの。意味わかりまへん。何してんのあんた!遊びじゃないとか言ってたお前はどこ行った!
帰ってこい!さっきのシュヴァーン!おねがい!「目ぐらい瞑れ」…すいません。
ってこのプレイボーイィィィイイイイイイ!!!
とりあえずぎゅっと目を瞑ってみた。いやいや、これでは奴の思いのままでござる。目を
覚ませ!というか目を開けろ!「んんん!」とりあえず唸ってみた。ダメだった。へるぷ!
息がもう無理でふ!と思ったらちょうどシュヴァーンが離れた。
というか、ムードもへったくれもないあたし!いんまいはーと!!




「…っ!ああああんた!なにしてくれちゃってんの!?ほんとなにしてくれてんの!」
「え、」
「は?」
「悪い、」
「えええ!え、はあたしのセリフなんですけど?てか、このタイミングでどこ行くのー!
 このばかー!」




まじかようそかよほんとかよ!人のファーストキスを奪っといてあんた逃げるってどういう
ことだよ!それでも玉ついてんのか!ごめん下品でした。でも思わず口が滑ってしまったの。
そりゃあもうバナナの皮で滑ったような華麗な滑りでございました。うわーん!もう何なの
さー!意味わかんないよ、ばか。ばあああああか!!
でも、なんか去り際顔が赤かったような?うっそ、俺まじかよ!みたいな雰囲気だった気も
しないこともない。手を口にあてて、いやん恥ずかしいみたいな感じだったかもしれない。
まとめてみると、思わずちゅーしちゃって、嘘、俺何やってんの。信じられない。俺とした
ことが欲望の思うがままさんにちゅーしちゃったよ、まじか。俺まじか!という心境
だったに違いないとみた。というかこういう感じじゃなかったらまじで殺す。純情な乙女の
恋心を弄んだ罪は重いのだぞ。まあもしもの話だけどね。もしもが現実になった瞬間、地の
果てまで追いかけて貴様を真っ二つににしてやる。お前の息子の方をな!男として使えない
ようにしてくれるわ!
…うん。なんか頭が混乱してこんなことになりましたけど、とりあえずあたしは心臓が爆発
しそうなんです。下品なこともいっぱい言ってごめんなさい。
でもわかってほしいの!あたしはどっきどきなんです。こう見えてどっきんどっきんなのさ!
嬉し恥ずかしなんです!でもなんか複雑なんですけど。とっても複雑なんですけど!いろんな
意味で。むむむ!
そして、気が付けば夕日は海へと消えていた。夜がやってきた。こんばんわ、夜。あーあ。
なんだか大変な一日でしたよ。そんなこんなで、ごはんはまだですか。














◇◇◇











ごはんはシュヴァーンが部屋に運んでくれた。シュヴァーン以外には見えていないあたしの
ためにごはんと席を用意した日にゃ、もう隊長にはついていけません!ってなっちゃうからね。
と言っても気まずさMAX!なんですけどどうしたらいいですか。気まずさというメーターを
振り切っているんですけどどうしたらいいですか。いやもう知らね!あたし知らね!




「…いただきます」
「…ああ」




うおおおおおおお!味わかんねえよ!さっぱりだよ!さっぱり味って意味じゃないよ!味が
さっぱりわからないって意味だよ!もうだめ!あたし限界だよこの空気いいいい!冷や汗が
止まらないヨ!だれか大きなタオルを!そしてお前もいっそ部屋を出て行って下さいいい!
本 日 3 度 目 の お ね が い !




「……」
「……」
「……」
「……」
「…え、あの、部屋戻らなくていいの?」
「え、ああ、そうだな」
「……」
「……」




行かないんかいいいいいいい!!早く行きなさい!男に二言は無い!みたいな感じで早歩き
で行きなさい!むしろ行ってください!それかこの空気をどうにかして!ほんと何回も言う
けどさ!夕日が沈む前に戻りたい!カムバック夕日!まあ明日も日は昇るんですけどね。
あ、これちょっとかっこいいんじゃない?違うか、今これ違うか!もう帰れ!まじで帰れ!
この空気もあなたも帰ってください!




「…ごちそうさま(食べ終わっちゃたヨ★)」
「あ、ああ。じゃあ今日はゆっくり休め」
「う、うん。ありがとう。おおおやすみ」
「…おやすみ」




ある意味任務完了です。疲れたっす。精神が疲れました。もうだめっす。早くお風呂入って
歯を磨いて寝てしまおう。明日になったら気まずさがお家に帰っていますように。














◇◇◇











お風呂万歳!お風呂入ったらなんか気分爽快!お風呂も正義属性だな!癒しをありがとう!
お風呂ありがとう!なんかさっき悩んでたことが嘘のようだね!あんなことで悩んでたって
仕方ないじゃあーりませんか!今日のあたしは一味違うんだぜ!どこがっていうと、只今
わたくし、シュヴァーンの部屋の前におります!今なら何でもできそうな気がするんだぜ!
決してお酒を飲んでいるわけではありませんのでご安心を!それでは、行ってきまーす!




 トントントン




どんとこーい!シュヴァーンがこーい!




「誰だ」
「あたしだ」
「は?」
だよ、
「…今開ける」




しばらくしてシュヴァーンがドアを開けてくれた。とりあえず入れと言われたので、お邪魔
することにしました。あ、どもどもーとか言いながら入る。そして椅子に腰かけて30秒。
後悔という津波があたしという防波堤を軽ーく飛び越えて行きました。やっべ、どうしよう★
冷や汗再来。それで、あたしはどうすればいいのかわかんないんですけど、とりあえずここに
飛び込んだあたしがきっと悪いと思うのでもうどうにでもなれ精神で行くぜ。あたしは!




「…どうした?」
「うん、あのさ」
「…ああ」
「夕日見てた時、なんで…、ちゅーしたの」
「……」
「……」
「お前が」
「…うん」
「綺麗だったから」
「え?」
「お前が透けて、夕日を浴びている姿が綺麗だったから、また、体が勝手に動いた」
「そう、なんだ。きれい、ですか。あ、うん。…ありがとう。身体透けてるとたまにはいい
 こともあるんだね!なんつって!」
「…良いこと?」
「え?うん、だってシュヴァーンがキスしてくれ、た…あれ?うん?いやいや!違う!いい
 こととかじゃなくてあのー、あれだよ!いやーもうだめだあああ!」
「…ははっ、そうか。お前も、俺と同じなのか」
「違げえよ!断じてそうではない!あたしは別にそうじゃなくて、あの、ほらー、うわっ!」




また抱きしめられたあああああ!もう無理!キャパ越えしてるってパンクするってもうしてる
ってほんとアウトだって!どどうしよう!誰か説明してこの状況!
説明しよう。何でこんなことになっているか、それは、まあ実際昨日もぎゅーとかされたんだ
けど、結局お互いすきなんですとか言ったわけじゃないのよ。そんで、まあ、お互いどうなん
でしょうね、みたいな気持ちのまま今日のちゅーですよ。そして、今あたしはちゅーしてくれて
ハッピー!ということを言ったわけです。つまり、シュヴァーンのことすきだしまじ良いこと
尽くしですね!AHAHAHA★って本人に言いました。遠まわしにすきですって言ったようなもん
ですよ!ばあか!もう恥ずかしくて死ねる!あ、もうあたし死んでた!




「…明日、」
「うわあああああ!…え?」
「明日の任務が終わったら、もうずっと俺の傍にいろ」
「え、え?ど、どういう意味?」
「鈍い奴だな。お前が好きだって言ってるんだ」
「…え?誰が、誰を、すき?」
「俺が、を、好き」
「恥ずかしいいいいい!恥ずか死する!」
「それで、傍にいるのか、いないのか」
「ええええ!だだだって、あたし死んでるし、」
「別に構わない」
「でもでも、あたし、」
「お前の気持ちは明日聞く、それまでゆっくり恥ずかしがっていろ」
「…うわあ、この人なんか恥ずかしい」
「お前に言われたくない」
「…うるさい」




どうしよう。こんなことってあっていいの?いいんですか?あたし死んでるのに、幸せに
なっていいんですか?あたしずっとここにいていいの?
シュヴァーンがすきだよ、すきなんだよ!ねえ、おねがい、もう少しだけ、あたしをこの
世界に留まらせて下さい。まだ、ここにいたい。















あたしもシュヴァーンがすきですきで仕方ないんだって言いたい。
あたしからぎゅってしたい。
あたしがシュヴァーンを幸せにしたい!